コラム

日本大学悪質タックル問題について思うこと

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学生アメリカンフットボール「関学vs日大」

単なる大学の練習試合(定期戦)がスポーツ庁、そして各メディアを巻き込み、さらには全国ネットで放送される事態となりました。

ここまで話が大きくなったのは何でだろう。

そしてこの問題の本質はどこにあるんだろう。

私なりに考えてみました。

まず、あの悪質タックルを監督が指示したものかどうか。

それは正直分かりません。テレビやネットでは、

「監督が指示したに違いない」

という路線で進んでいるようですが、今のところ情報が交錯しているということと、

「どうせあの監督がやらせたんだろう」

という推測に基づく意見が多いので、それをふまえて冷静に考えると

「分からない」

ということになります。もちろん、いろんな推測は成り立ちますが。それはあくまで推測なのでここでは述べません。

次に考えたのは、ここまで話が大きくなったのはなぜか?です。

この要因の一つにSNSの力があったことは否定できないでしょう。

アメリカンフットボールの試合は(別の競技でもそうでしょうけど)練習試合と言えども必ずと言っていいほどビデオに録画します。要は記録が映像として残るということです。それを入手さえできれば(内部という見方もありますが)、それをSNSにアップすることはそれほど困難なことではありません。

百聞は一見に如かず。あのタックルを見ていなかった人は、

「悪質、悪質と言うけれどアメフトってタックルしてナンボの競技でしょ。そりゃちょっとはタックルが激しくなることくらいあるよ」

という認識の方が多かったようです。でも実際に映像を簡単に見ることがこの現代では可能です。それを見れば、

「うわ、これは酷い。ちょっとくらいのレベルじゃないや」

というのが一目でわかるはずです。

そして拡散。

普段、アメフトを見ない人の目にまで触れることとなり、一気に炎上しました。これがSNSの怖さです。

さらにもう一つ。日本大学の対応のまずさです。これが一番大きいかもしれません。

選手が勝手にやろうが、指示を出していようが(指示していたのなら当然ですが)、試合中に起こったことはチーム責任者の責任のはずです。そこには指示の有無は関係ないのです。だって、仮に指示がなかったとしましょう。その時に、

「私は指示していません。あいつ(選手)が勝手にやったことであって私は知りません」

と通るでしょうか。通らないですよね。それは責任者の「責任」という問題のはずなんです。そこに指示の有無は一切関係ありません。

しかし、日本大学側は謝罪はおろか、詳細も明らかにせずダンマリを決め込んでいます。私は外部の人間ですので内部で何が話され、何が起こっているのか知る由もありません。しかし、ここまで会見も開かず、関学側に監督が出向き謝罪するでもなく、しかも雲隠れして姿すら見せない。責任者である監督がこのような態度を学生に見せてしまい今後どのように指導していこうと思っているのでしょうか。

それが不思議でなりません。

今、ネットでは日本大学に対し罵詈雑言の嵐です。中には単に盛り上がりたいだけの下品でふざけた内容のコメントも正直あります。それがゼロにはならなかったかもしれませんがもっとやり方があったのでは。きちんと対応していればこんなことにならなかったのでは、とどうしても考えてしまうんですよね。

推測はできるだけ排除し考えたいこの1件。まだしばらく続きそうな気配です。

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